銃・病原菌・鉄①

銃・病原菌・鉄というとんでもなく根気のいりそうな本を積読してたので、やっと読み始めることにする。(ちなみに一回読んだけど全部忘れた)

備忘録程度にまとめていく。

 

パプアニューギニアの政治家「ヤリ」の疑問

何故白人はたくさんのものを発達させてきたが、自分たちパプアニューギニア人には自分たちオリジナルのものというものがないのだろうか?

つまり、先進的な生活を何故白人が獲得するに至ったかという話。

これに対する良くある論と反駁。

 

・人種の優劣があるのでは?

ない。そもそも人種の優劣があればこちらがいくら、先進的な技術を運んでも使えないだろう。またIQテストなどで測るのは言語道断。あれは文化的な学習能力を測るものだから。

 

・白人が住んでたところは寒いから、生存のために様々な諸技術が発達した?

NO。帝国や文字といったものが得次プロのナイル渓谷や肥沃三日月地帯のチグリス・ユーフラテス渓谷でもっとも初期にできた。他インダス渓谷、中国黄河マヤ文明など気温はあんまり関係なさそう。

 

ヤリの疑問を解決する決定的な論はないが、直接の要因はわかっている。それは銃や病原菌、鉄をはじめとする技術、政治力や経済力の向上をもたらす技術をある民族は他の民族より先に発達させ、ある民族はまったく発達させることが無かった。青銅器はユーラシア大陸でごく初期にできたが、アボリジニが青銅器をもつことはなかった。それはなぜか。それを解決するのが本書。